「そういえば斉藤は何組なんだろう。」
寝る準備をしてた時にふと頭に浮かんだ。まあ
事細かいことは明日聞ければいいかなんて思い
ながらベッドに入ろうとした時、突然携帯の着
信音が鳴り出した。誰だろう、こんな時間に電
話なんて、と画面を覗いたら奈津だった。
「はい、もしもし。」
『春子!聞いて!』
「何?夜遅くに話さないといけないこと?」
自分の声が少し苛ついてるように聞こえたが奈
津はそんなことにお構いなしに言ってくる。
『実はね、正樹くんの携帯番号を教えてもらってて、さっきまでずっと電話してたんだけどね、』
「うん、それがどうしたの?」
『あのね、私、正樹くんのこと好きかもしれないの…!』
「そうなんだ。」
『それで春子に協力してほしいの!ダメかな?』
まさかの本日2回目の恋愛協力依頼。ただ今は
寝ることのほうが重要だった。
「今日はもう遅いしさ、明日詳しく聞くから。」
『わかった!おやすみ!』
「おやすみ。」
やっと寝れると思いながらベッドに入った。