「何?私達の上履き水浸しにしたことでも謝ってくれるの?」

「はあ、何それ?私、そんなことやってないけど。」

「あんた以外に誰がやるっていうのよ。」

目の前に例の上履きを見せつけると意味が分か

らないという顔された。

「それより昨日の取り巻きはどうしたの?今日はお一人様でどんなことをされるのかしら?」

「あ、あいつらは度胸がないから逃げたのよ!だいたいアンタ達が遠藤くんに近づくからいけないんでしょ!?」

「正樹くんに近づいて何が悪いのよ。好きなんだから人の勝手でしょ!」

今まで私達のやりとりを黙って見ていた奈津が

遠藤の名前を出されたのか急に声を出した。

 奈津の正論に反論できないのか、うるさいと

声を荒げた。

「朝からそんなに発狂しないでよ。ただえさえスリッパってだけで目立っちゃってるのに。」

「春子、もう行こ!」

「そうするか。じゃあね、リーダー女子さん。」