したはずなのに…この今の状況は何だ。落ち

着け私。冷静に考えろ。

 確かさっき学校が終わって、奈津は部活に行

くから途中で別れて、校門を出た瞬間に女子5

人かに待ちぶせされてて、囲まれている今この

状態。

「あのー、私に何のようですか?」

「あんたさ、遠藤くんにまとわりついてるけど何なの?あんたの友達の奈津ってやつも。」

5人の中でも、一番気の強そうなリーダーっぽ

い女子が話しかけてきた。

「えっと、ナンノコトカナ?」

「とぼけないでよ、最近お昼に遠藤くんを見ないから何してるのか着いて行ったらあんなところでお昼食べて。」

「あんたさ、ちょっと可愛いからって調子乗らないでくれる?」

「どうせ遠藤くんに遊ばれてんのよ。」

リーダー女子を始めとして次から次へと口を開

き始める女子達。

「ふーん、くだらない。」

ボソリと呟いたのがリーダー女子に聞こえたの

かああっ?と怖い顔をしてくる。

「だったら自分たちもお昼に誘ったらどう?ま、それが出来ないからこんな回りくどいことしてくるんだろうけど。」

「ーーーーっつ。」

文句を言えないのか睨みつけてくる女子達。

「あれ?図星だったのかな?ごめんね、貴方達の遠藤正樹くんを取っちゃって。」

「ふっっざけんなよっ、この雌豚がっ!」

リーダー女子は完全にキレたのか私の肩を思い

っきり押した。そのままドスンと尻もちをつい

てしまう。

「いったたたた…ちょっといきなり何すんのよ、暴力は反対なんだけど。」

「うるさい、黙れよ!」

やばい、蹴られるっ…

「五十嵐さん、何してるんですか?えっと、その周りにいる人達は友達ですか…?」

「この状況見て、友達に見える?」

「ちょっと…見えないですね…。」

「あんた今の自分が何されてるか分かんないの?何普通に男と喋ってんのよ。」

イライラしてるリーダー女子が口を挟んできた。