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「(あ~眠い。)」



午後の仕事はとにかく眠い。仕事の合間に睡魔が襲ってくる。



「(だめだ。寝るな優希。他の人たちも一生懸命仕事してるんだから・・。)」



そう考えても目を瞑ると睡魔は大きくなる。このままだと本当に寝てしまうと思い私は周りを見て書類が溜まっているのを見つけた。



「先輩!ここの書類はもう他の部署に回してもいいやつですか?」




「えー?ちょっと見せて~。・・・うんそうだね!もう確認されてるから回しても大丈夫だよ。黒澤ちゃんもしかして回しに行ってくれるの!?」



「もう今すっごく眠気がひどいんで眠気覚ましに各部署に回ってきます。」




「すごく助かるわ~。今日来客とかが多くて全然仕事が進まないのよ~。」




「そういえば今日出入り多いですよね。」



心なしか今日は外来だけでなく外部の来客が多い気がしていたが気のせいではなかったようだ。



「まぁ4月だから新入社員とか連れてあいさつする感じじゃない?」




「あぁなるほど。そういえば今年もここ新人いっぱい入りましたね。歓迎会が明日あたりにあるんじゃなかったですか?」




「そうそう。うちのところには今年三人きてるから参加しなきゃね。黒澤ちゃんも先輩になるんだからしっかり面倒見るのよ!!」




バシッと背中を叩かれ「じゃこの書類よろしくね!」といって去って行った先輩に「もう少し手加減してくださいよ・・・。」といいながら私はエレベーターへと向かった。




「(うーんと・・。これとこれは5階病棟、3階病棟・・・あとは2階・・)とりあえず上から行きますか。」




エレベーターが到着し私は5階へと上がっていった。


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「じゃー確認お願いしますね!」



「わかりました~。ご苦労様です。」



5階病棟から3階病棟へと医療事務員に書類を渡し、残りは2階病棟だけとなった。



「(ん~どうせ2階なら階段で行こうかな。)」



たまには運動しなきゃねと私はエレベーターでなく階段へと方向転換した。