一也side


中原はまたもや走り去っていった。

正直、せっかくできた楽しみが一つ消えてしまうのは嫌だったけど

俺のせいで中原を縛ってしまっているのならば、やめようと思った。


「あ✨斎藤くんだ~」

「原田……。」

「明日からも、諦めないから!!!
斎藤君のことしつこく追い回すんだから!!!」


そう言って去っていった。

こんなにも俺のことを好きでいてくれるやつがいるのに、

中原じゃないと嫌だって思うんだ。

それくらい


俺はやっぱり
中原じゃないとダメなんだ。

大好きなんだ。