「だって、付き合っていないのは事実でしょ?」 「そうだよ。だから、『ただの友達』っていうのも事実だろ。 普通、ただの友達なんかには弁当を作ったりしないだろ。」 斎藤君が言うことは、どれも本当のことだから、すべてが胸に刺さった。 「……斎藤君にとって、私の作る弁当は、迷惑なの?」 「嬉しいに決まってい「ならそれでいいじゃん!!!」」 なんで、 簡単なことじゃん。 交渉成立じゃん。