_____________________________
___________________________________________


「そっか、……」


「うん。」


こんなことになる前に、もっと早く言えばよかった。

だって言ったら思ったよりもスッキリしてさ、涙が出てきたんだもん。



「……あのさ、さっきから話を聞く限りさ、奈津美、

斎藤君が好きなんじゃないな?」



……そんなこと、


「絶対違うよ。」


だって、だって、



「だって、私は春樹とついこの間まで付き合っていたんだから。」



「関係ないよ。過去なんて。」