奈津美side
朝早く、
私は起きた。
さんざん迷ったけれど、やっぱり弁当は作ってあげることにした。
きっとこれがなかったら、
斎藤くんとは2度と関わることができなくなっちゃいそうだから。
7時には作り終えて、
斎藤君の家の前に、そっとおいておいた。
……食べてくれるかな?
そう思っていたら、
「っえ?なんでいるの?」
って斎藤君が後ろにたっていた。
タイミングは最悪。
「……お弁当。届けに来た。それだけだから。」
これ以上はしゃべる気もなかったので
さっさと帰ることにした。
まだ気まずいんだよなー。