そうこうして、ガヤガヤしてる教室に
キャーという黄色い声と共に斎藤君は登校してきた。
相変わらずあんなにうるさい女子たちが周りにいても爽やか笑顔。
一人一人に挨拶までしている。
そこで一人の子が
「今日は斎藤君にお弁当作ってきたんだ」
と言って、かわいらしい弁当を渡そうとしていた。
でも斎藤君はもらわなかった。
「自分のがあるから食べれない。」
「でも、いつもパンを食べてるでしょ?体に悪いよ。」
やっぱり、本気で斎藤くんを狙っているんだろう。良く見てる。
「今日は弁当だから」
「……そっか。それなら仕方ないね。」
そう言ってその子はどこかにいってしまった
真優ちゃんによると、
その子は原田飛鳥って言う名前らしい。