今度は、。




女が出来る度に
俺についてくる単語。












で、俺は毎回
同じように返すの。










「かわいーっしょ?」






大丈夫、可愛くないと
付き合わないから。






冬美だって、かわいい。










「ごめん、お待たせ。
今日はどこで食う?」



「あ、えっと………
屋上がいいです。」




「了解、冬美?」




「あ、ハイ。
なんですか?」






微妙に
顔が赤い冬美に
頬を撫でながら

どしたの、って。












「……さっきの、」



「さっきの、って?」






いつもより、
更に声を小さくして
うつ向きながら。



なんか
あったのかな、って。












「……かわいー、って
言ってくれてたから。」




「あぁ、友達に?」






これまた
小さく頷くんだ。






「………やっぱ
かわいーね、冬美は。」




「……本当、ですか?」




「うん、かわいい。」










本当に、
かわいいと思う。





でも、君達を
愛せないんだ。














好きじゃないから。