学校に着き、靴を履き替えていると、
虹が走って下足室まできた。


「ふぁー。間に合った!」


虹はとても息を切らしながら笑顔で
私に話しかけてきた。


「音央から昨日なんかきた?」


「うん、きたよ。ほんとびっくりした…。昨日帰ってからそのまま寝ちゃっててさ。着信で起きて出たら、急に男の人の声聞こえて、どうしようかと思っちゃった…」


私と虹はそんなこんな話しながら教室へ向かった。