高校生になって、初めての夏休み。

数少ない友達は、実家に帰っていたり、
宿題に追われたりしていた。

珍しく暇になった俺は、気まぐれで
鉄板のようなコンクリートの上を歩いていた。

「暇だなぁ…」

まるで俺に恨みがあるかのように、太陽が俺を照りつけるなか、無意識に公園に足を運んでベンチに座り、途中で立ち寄ったコンビニで買ったアイスを眺めながら、ぼそっと呟いた。