ドアの向こうから野々瀬くんたちが
近づいてくる。

「急に抜けてごめんねー」

「うちら、そろそろ帰るわー」

「そ、そうだねえりかちゃん。」

「え、成宮さんたち帰っちゃうの⁇」

「野々瀬くん、ごめんね。」

「滝本くんも行くよ!」

「え……なんで⁇」

えりかちゃんは滝本くんの腕を
引っ張った。

そうして私たちは佐々木さんと
野々瀬くんをふたりきりにして部屋を
出た。