ー碧斗 side-



保健室に着き次第、俺をベッドに寝かせそばの椅子に腰を降ろすと思ったら、氷水を作って額に乗せてきた。


ひんやりとした氷水が気持ちいい…


ようやく椅子に座り、俺を見てきた。





『悪かったな…』


「いや、そこはありがとうでしょ?」


『…、ありがとう』





その返事を聞くと、彩葉はベッドに顔を伏せた。


心配かけた…かなぁ。


って…




『お前、戻んなくていいの?』


「戻らなきゃだけどいい。」


『はぁ?』


「だって、碧斗が心配だから…」




するとベッドに伏せた顔を俺に向けて、心配そうな顔をした。