目の前の虹がだんだん消えかかってきた…


すると日比野くんは虹に手を伸ばした…――





『虹の下に行けると思う?』





悲しそうに虹をみつめて、そう呟いた。


虹の下?





「わかんない…」


『だよね、ごめん、変なこと聞いて。』






日比野くんは虹に何か特別な思いいれがあるのかな?