忘れられない人…―? あまり表情が見えなくてわからないけど、真剣だって事はわかる。 「今は…まだいないかな?」 その返事を聞くと真紘くんは俯いた… 『いない方がいいかもしれないね』 「どうして?」 『だって、毎日思い出して悲しくなるから』 上を向き、髪をかきあげて目を閉じた…― 長いまつ毛に見入ってしまう…