そこまで話すと、彩葉は涙目になってこう言った。
「雲の向こうは、いつも青空。
ルイーザ・メイ・オルコットさんの名言。」
言い終わると、彩葉はとうとう涙を零した…―
『そう、どんなに厚い雲であっても、掻き分けていけば必ず青空が広がっている』
許されない過ちを侵した。
けど、その過ちを認めて俺は1人でも笑って行きたいと思った。
でも、もう俺は1人じゃなくなった。
今は俺にとって大切な友達が隣にいる。
初めは嫌われようとしたけど、それでも彩葉はついてきた。
自分の事に涙を流してくれる人なんて、そういないだろう。
―碧斗 side end―