『俺はいつも一人でここで食べてるよ』




そう言うと、空を見上げて笑った。


真紘くんと違う…―――


真紘くんは空を見ると哀しそうな顔をしていたのに、碧斗くんは逆に笑っていた…




「空を見て笑うんだね」




こんな事言うつもりはなかった。


けど、何故か口に出していた。





『だって一人でも、こうして空を見上げたら自然と笑顔になれるんだ。』




右手を空へと伸ばし、目を細めた碧斗くん…―




「一人で寂しくないの?」


『ちょっとは寂しいけど、もう2年経つから慣れた。』


「えっ?」




2年経つから慣れたって…