「はぁ、はぁ、はぁ…やっとみつけた!」


『あぁ!!』




そう言って碧斗くんは声を出した。




『お前がドタドタ走って来たから、びっくりして鳥逃げちゃったし』




しょんぼり肩を落として私を見てきた…


もしかして、鳥に餌を与えていたの?





「ごめん…」


『まぁ、いいけどさ。
何でここにいんの?いつもの友達は?』


「いや、碧斗くんを探しに…」




と言うとまた碧斗くんは笑い出した。


お腹を抱え、目を涙目にして…


ほんと不思議な人だ。




『お前バカ?
何、俺が何してるか気になった?』


「うん…。
いつも誰と食べてるのかなぁって」





私は側にあったベンチに腰を下ろした。


誰にも使われていない、古びたベンチだ。


きっと役目が終わり、ここに置かれたのだろう。



すると碧斗くんも同じベンチに座ってきた…