数学できないし……。 やーい!適当に言っちゃえ! 「23」 『…。藤崎、これ解けないとまずいぞ? ちゃんと話を聞いておくように』 先生は教卓でため息を漏らした… あーあ、やっちゃったよ。 机に顔を伏せてちらりと碧斗くんを見た。 笑ってる……――― 誰にも気づかれないように、袖でちょっと口を覆って静かに笑っていた。