―碧斗 side― 学級委員に当たってしまった俺は、放課後に藤崎とか言う人と一緒に先生から仕事を頼まれた。 俺の前に座る藤崎は、1人せっせとプリントをホッチキスで留めている… 胸までに伸びた黒髪が、風で左右に揺れる…― 俺は寝たふりをしながら見ていた… が 次の瞬間、激しい風が教室に吹き込みまだ留めていないプリントが舞った…― 「うそ! 窓閉めといたら良かった」 そう小言を言ってプリントを一枚一枚拾い集めていく。