真彩の事をずっと側で見守っていたい。




『俺が二人を守るから…』


「ありがと」




真紘を信じて、守られて…


となりに二人がいてくれるだけでいい。


ねぇ、渚さん…

夢を叶えましたよ。


渚さんの夢であり、私の夢だった家族。


これからもずっと、幸せな家族でいたいです。




「虹、消えちゃうよー…」




真彩が空に浮かぶ虹を見て指さす…


悲しそうな顔をした真彩を真紘が抱っこする。


するとすぐに笑顔に戻るんだよね♪




3人で消えゆく虹をみつめる…




『また3人で見ような?』


「うん!」


『真彩にも大きくなったら、好きな人と見て欲しいかな〜』




それ、面白いかも!


それで私たちと同じようになったらなぁ…


もしかして相手はなっちゃんと穂尭の息子だったりして!笑


那雲(nagumo)くん、目がなっちゃんに似て二重で顔は穂尭の顔立ちそのまま!


二人とも同い年だし、何回か会ってるからね♪


まっ、真彩が決める事なんだけどワクワクする。




『やっぱり虹は綺麗だ☆』


「そうだね♪」




初めて真紘が私と虹を見たとき、悲しそうな顔をしてたけど…


今は違う。


真彩を抱きながら目を細めて


虹をみつめて…笑ってる。



真紘の笑顔が、私と真彩を笑顔にさせるんだよ?


だからずっと笑ってて?


悲しそうな顔をしたら、私が笑わせてあげるからさ!




「真紘の笑顔が好き…」


『笑顔だけ?』




真紘が横目で私を見る…




「うぅん、真紘の全部が好き!」


『ははっ、さんきゅ!
俺も彩葉と真彩が大好きだ』




雲一つない空みたいな晴れ渡った笑顔だ。


笑顔は人を幸せにする。