大きな虹の上にもう一つ、薄らと輝く虹が見えた…


確か高1の時に真紘が言ってたやつだ!





「初めて見れた…」


『実は俺も…』




えっ?


真紘は真彩を降ろして、虹をみつめて言った。


真紘も初めてなんだ…

知らなかったよ。




『やっと見れたね?』


「うん!
これで真紘と見た虹、4つめだ!」





初めて一緒に見た虹は、今でも覚えてるよ…


すごく大きくて、キラキラしてみえた。


入学式始まってるのに、ずっと見てて入学初日から先生に怒られたっけ?


懐かしい…


もう8年も前だよ?





『じゃぁ、家族3人で見た初めての虹だ!』



「うん!」





真彩はさっそく画用紙にクレヨンで虹を描き始めていた。


何度も何度も虹をみつめて…


その姿が可愛くて可愛くて…