マンションの6階からだと眺めが良い。
本当は買い物とかで荷物が大変だろうと、1、2階にしようと真紘が提案したけれど…
エレベーターもあるし、眺めが良いからって私が押すと意外と早くOKしてくれたんだったね♪
『「あっ!!」』
二人して前の光景を見て、顔を見合わせた。
そこには大きな虹が空にあった…
雨上がりの綺麗な虹…
「ねぇ、みえないよー」
真彩が真紘のズボンを揺らす。
それに気付いて真紘は真彩を抱っこして、七色に輝く虹を指さした。
この8年間虹は2回しか見れず、なかなか虹の言い伝えを教えてくれなかった。
『んー…まだ秘密かな?』
って先伸ばされて…
虹を追いかける真紘の背中をみつめてばかりだった。
「きれいだね!
あっ、上にもう一つあるよー?」
『真彩、よく見つけたなぁ!』
「えー!?どこどこ?」
私がもう一つの虹を探してる姿を見て、二人が笑っている。
真紘が『あれだよ、あれ!』と指を指してくれて、やっと見つかった!