お母さんの話だと、明日には退院できるって言ってたっけ?
一応、なっちゃんに電話かけてみようとしたところでドアが開いた…
「彩葉!」
「なっちゃん!!」
隣には穂尭の姿もあった。
心配して私を抱きしめてきたなっちゃん…
ごめんね…
「良かった…」
『真紘に昨日言ったけど…
ここに来たがらなくて…』
穂尭の小さな声に耳を傾ける…
視線を床に落とす穂尭。
そりゃ、そうだよね…
だって、渚さんをたくさん見てきた病院だもんね。
行きたくないのもわかるよ…
「そっか…」
『ごめんな…
ここ、渚がいた病院だから…』
えっ…
この病院に?