しばらくして真紘と別れた後、一人電車に揺られて帰る。


この時間は寂しくて、会っていたばかりなのにまた、すぐ会いたくなる。


今日の事を思い出しながら、左手の薬指のリングを触る…


そうしているとあっという間に最寄駅に着き、家までの道のりを歩く…


だめだ、ニヤケが止まらない。


そして角を曲がったその時…




『危ない!!』





誰かの声が響いて前を見た…