真紘の指でキラっと輝く私の名前…
私の指には“Mahiro”と書かれた文字が輝く…
「もしかして…指輪のためにバイトを?」
『うん…まぁね』
だからあんなに頑張って…
私のために体を無茶してまで働いて稼いでくれたんだ。
そう思うと目が潤み始めた…
やばい。
泣いたら変に思われちゃう。
なら…抱きついちゃえ!
真紘の胸に飛び込むと、優しく頭を撫でてから抱きしめてくれた…
「ありがとう…」
『どういたしまして!』
優しい真紘の声
大好きな声…
この声を一番近くで聴いていたい。
『あったかい?』
「うん!ものすごく!」
『そんな大げさな…』
そう笑って言う真紘だけど、ほんとだよ?
真紘にぎゅっと抱きしめてもらうと、全然寒くないんだ。
心から温かくなる…
『彩葉…』
「ん?」
『好き…じゃなくて!
大好き…』
言い換える真紘…