もしかしてこれって…
『指輪…ペアの』
手のひらに置かれたのは私のネーム入のシルバーリングだった。
Irohaと掘ってあって、キラキラ輝いていた…
「綺麗…」
『受け取って貰える?』
恐る恐る聞く真紘に笑顔で「うん!」と伝えると、目を細めて笑った。
だって、だってこの目の前に広がってる夜景より輝いて見えるもん!
「そうだ!
指輪…交換しない?」
『えっ?』
「互いの指輪をはめるの!
私が真紘のを…真紘が私のを…
ダメ?」
普通じゃ面白くなくないかな?
一生一途でい続けるために…
ってまだまだ先なんだけどさ。
『いいね、それ!
じゃぁ左手出して?』
「うん」
真紘がはめていた指輪を外し、私の指輪に指が触れて薬指に指輪がはまった…
キラっと輝くリング…
「まるで結婚指輪みたい!」
『ははっ、今はさこんな安い指輪しかあげられないけど…
いつかもっと良い指輪プレゼントするからさ』
恥ずかしそうに頬を赤く染めて言った真紘が可愛くて…
私がその指輪をはめるにふさわしい、そんな人になれたらな♪
いつか叶えたい。
「楽しみにしとくよ!
それに、大切にするから…絶対!」
『ありがと…』
「真紘も手、出してよ?」
私のネームが入ったリングを、真紘の細くて長い薬指にはめる…
真紘が指が細いから、私のリングのサイズがすんなり入った。
『照れる…』