久しぶりのキスはどこか切なくて、甘く感じる…


何度も何度も繰り返す…


しまいには舌が入ってきた…


体が溶けそうなくらい熱くなる。


下ろしている指も絡ませて、頭がおかしくなりそう。


真紘の息づかいが聞こえる。


そのままベッドに押し倒され、真紘がおい被さってきた…




『やばい、倒れそう…』


「え!?
それは困る!」




すぐさま真紘をベッドに寝かせる。


さっきのドキドキが和らいでいく…


目を閉じてる真紘の顔はほんのり赤かった。




『嫌じゃなかった?』


「うぅん。
初めてだったからドキドキしたよ」




その言葉を聞くと満足そうに笑みを浮かべた。




『ドキドキし過ぎて死ぬかと思った』


「ばか!
死なれたらやだよ」




死なれたら真紘と会えなくなる。


そんなの絶対嫌だ!


てか死なれたら許さない!




『ははっ!
彩葉の“ばか”結構好きだよ』


「もう!」




こうして茶化し合う事も、初めの頃と比べて多くなった。


私を怒らせた後に無邪気に笑う顔も嫌いじゃない。




『彩葉の事が好きすぎる…』


「照れるよ…
でも、私は真紘よりもっと好き!」


『いやいやいや、彩葉が思ってる以上に好きだから』


「私だって負けてないよ!」




あー…


幸せだ。