それに…



「最近…なかなか一緒に帰れなくて寂しかった」


『…』




この前みたいにいっぱい手を繋いで帰りたいよ。


真紘がいない帰り道はやだよ。


毎日なんて言わないからさ…




『ごめん!
彩葉の気持ち…考えてなかった』


「ばか…」




ベッドから立ち上がり、抱きしめられた…


真紘の匂いだ…


この大きな手の感触、ずっと感じていたい。




『甘えていい?』


「…うん」




そっと私の涙を指で優しく拭ってくれた…


やっと聞けたよ。


その言葉…


ずっと待ってたよ。