-夏奈 side-
穂尭の甚平姿…似合いすぎてやばい。
緊張してなかなかみつめられない…
毎日見てるのに!なんで!?
『夏奈…今日静かだな』
「えっ!?嘘、ごめんごめん!」
心配そうに私を見下ろして表情を確認する穂尭…
うわっ!
近い近い近い!
あー、どうして今日はドキドキするんだろう?
『今日の夏奈すげー可愛いから、他の人に見せたくない…』
「はっ!?」
それも穂尭の一言でいつもの空気に戻る…
そうだ…
私は穂尭のギャップに惚れたんだ。
クールな人が好きだったけど、話すと穂尭はクールな印象なんてどこにもなかった。
優しくて、温かい人。
『ごめん!怒った?』
「いや…別に。」
『あれ!?
夏奈…照れてる?』
ったく、穂尭ってば…
私の些細な表情まですぐに読み取ってしまう。
顔を赤くなるとすぐいじられる…
「バカ!」
でも、そんな穂尭が好き。
-夏奈 side end-