奈々にぎゅっと抱きしめられ、ベッドに押し倒された…
『危ないだろ!』
「だって、碧斗が好きでたまらないんだもん!」
『ったく、正直なやつ』
俺の身体の上に重なる奈々…
胸元で顔を隠しながら笑っている。
「最近は大丈夫だった…?
ストレス溜めて熱…出してない?」
『高校入って2回…かな』
「やっぱり…
だって碧斗痩せたもん」
よく見てる…
そう言えば奈々の前で一度だけ熱出した事あったっけ。
ただの受験勉強の疲れが溜まって寝ただけなのに、すげー心配してた…
何が食べたい?
しんどくない?
ってずっと言ってたっけ。
「これからは私に甘えていいからね。
熱出されたら困る!」
『わかったよ』
その返事を聞いて笑顔になった奈々。
子供みたいにコロコロ表情を変えて笑うんだ。
夏奈…教えてくれてありがとな。
彩葉…お前にはいっぱい迷惑かけたな。
真紘…これから彩葉を頼むな。
穂尭…協力してくれて助かった。
いろんな人に助けられて、支えられて今がある。
『お前もちゃんと食えよ…』
「えー、私太りたくない!」
『バカ!
太れじゃなくて、もっと痩せられたら俺が困る』
腕もこんなに細くなってるし…