気づけば自分の頬に涙がつたっていた…


泣いてるのか…




「もう一度やり直せない…かな?
あんな事しておいて図々しいよね…」




そっと頬から手を離し、俯いた奈々…


そんな事ない





『奈々は悪くないよ。

今だから言うけどさ…

中1の時に問題起こしてきり友達いなかったんだ。』


「えっ…」


『話しかけてくる人なんていなくて…

でもそんな中、奈々が俺を変えてくれたんだ。

つまらなかった毎日を奈々と日々をともにしていくうちに、毎日が楽しくなったんだ』




楽しくなかった受験勉強は、二人でやると楽しかったし


息抜きに二人で遊びに出かけたり


冗談を言い合って、茶化して笑いあったり…




『高校に入って奈々を忘れるために恋したけど、やっぱり叶わなくて…

今日、奈々に会ってみて
俺は奈々しかダメだなって思えた』




だから…


だから…




『もう一度やり直そう…二人で』


「うん!」