それって…
『彩葉の事が好きなんだよ…』
「うそ…」
真紘が私から離れて、涙を拭っていた…
腕で顔を隠しながら、肩をひくひく震わせて泣いている…
『俺…碧斗みたいに強くないけどさ…
彩葉のずっと隣にいて守って…
二人で笑い会いたいんだよ』
真紘…
私の事…
「私も…真紘の事が好き。
だから真紘を一人にしたくない。
渚さんにかなうかはわからないけど
ずっと真紘のそばにいたい…」
ずっとずっと口に出して言えなかった本音。
熱い太陽が照りつける…
涼しい風が吹いて髪の毛が揺れた。
真紘は驚いて口を開けていた。