『彩葉!』




名前を呼ばれ立ち止まった彩葉…


風で彩葉の髪が揺れる…




「何?」


『さっきはごめん!』




振り返ってくれないよな。


ずっと下を見ている…


振り向いてよ…




「だったらもうあんな事言わないで」


『ごめん…』


「私はただ、みんなで笑いたいだけなの…」




泣いてる…


俺はただ泣いて震えてる彩葉を見てる事しか出来ないのか。


なぁ、動けよ…


泣いてる彩葉を見過ごすのかよ…


この時あいつならどうする…




-真紘 side end-