ん? あれ…碧斗… 『彩葉は?』 『…たぶん帰ったよ』 向かいから歩いて来た碧斗は俺から目を逸らした。 帰った…? 『…行けよ。』 『…おう』 碧斗と別れ、下駄箱でローファーに履き替えて校門を掛けた… どこだよ… お昼だからか人はあまりいない。 静かな道をローファーで走る。 『はぁ…はぁ…はぁ…』 立ち止まって前を見ると… いた!