－真紘 side－
碧斗に手を引かれ教室を出て行った彩葉…
「ちょっと、真紘どうすんのよ」
『彩葉が怒るなんて珍しくね？』
夏奈と穂尭が心配そうに俺を見つめた…
俺はただ…彩葉と一緒にいたいだけなのに。
どうやったら彩葉は俺の方を見てくれるのだろうか。
「真紘はこのままでいいわけ？」
『…』
「あ〜もう！腹立つ！
さっさと行って謝ってきなよ！」
夏奈が立ち上がって俺を後ろから押した…
このままでいいわけない。
行くしかない…
『行ってくるよ』
『ダッシュだぞ！』
『わかってるって』
穂尭の声を背に教室を勢い良く飛び出した。
