左手首を引っ張られ顔を上げると、碧斗が前をズカズカ歩いていた… 怒ってる… 南校舎の裏で足を止めて私を見る。 「ごめん…」 ごめん…。 私、しつこいよね。 何も知らないクセに… 『ごめんな…。』 「なんで碧斗が謝るの!?」 もっと怒ってよ… 私を突き放してよ… しつこいって言ってよ… どうして謝るの。