右頬に柔らかい感触がした…


それは真紘の唇だった…




『こーいう事…』


「…」





身体中が熱くなって答えられない…


私、今絶対顔赤い!


てかなんで頬にキス!?





『今日は暑いね』





話を逸らされた…


私が何か言わなかったから?





『碧斗と付き合ってるって思ってた。』


「…」


『でも、違ってよかった』





真紘は目を細めて、目の前に広がる夕日を見て笑った…


今日は一段と綺麗な夕日…


空と湖が綺麗なオレンジ色に染まっている…





「綺麗だね…」


『へっ!?
あっ、うん』


「真紘はあれから虹…見た?」





この場所で初めて目にしたのは虹だった。



七色に輝く綺麗な虹…