私の方が緊張して目を瞑ってしまった…


目…開けられないよ…




『やっぱり俺じゃダメ?』


「いやいやいや!
逆に私でいいのかなぁ…って」




その問が面白かったのか笑った真紘。


一つ一つの表情が好きだ。


もう悲しい顔はさせたくないから。


絶対に…





『俺は彩葉じゃなきゃ嫌だな』


「…どうして?」


『それは秘密だよ』




真紘は右手の人差し指を口元に持ってきて、にっこり笑った。


秘密かぁ…


やっぱり秘密って言われると気になる!




『あっ、ほら!夕日!』





そう言って前を見るから続けて私も前を見た…



その時!