そんな事を話しているとすぐにあの場所に着いた。
まだ夕日は見えず、2人ベンチに並んで座った。
いつ着ても、ここは癒される…
目の前の湖には空が映る…
その湖の先には町や山が見えるくらいに、あまり大きくはない。
『彩葉、夏休みにこの近くでお祭りあるんだけど…一緒にどうかな?』
「二人で…て事?」
表情を赤らめて頷いた真紘…
真紘と二人きり。
「いいよ」
『ほんとに!?』
「うん!
だって…」
好き…なんだもん。
なんて言えやしない。
まだ言えない。
でもどうしてか、前より真紘と二人でいても緊張しなくなった。
碧斗といて男子と二人きりに慣れたのかな?
『だって…?』
「いや、なんでもないよ」
『何だそれ〜!
気になるんだけど…』
私の手に真紘の手が被さった…
どくん…どくん…
心臓の鼓動が高鳴った…
やっぱりまだ緊張するんだ。
私の目をまっすぐにみつめてくる真紘。