碧斗が来てない…。


熱…また出たのかな?




『おはよ』


「へっ!?
あっ、おはよう!」




ぼーっとしていたら急に真紘の顔が現れた。


不思議そうに私の顔を見てくる…


朝の挨拶なんて久しぶりだ。




『ねぇ、今日放課後空いてる?』


「空いてるよ?」





すると笑顔で良かったって言った。


私の机の前にしゃがみ、私を見上げて目を合わせてきた…




『いつもの場所…行きたいんだ』


「わかった♪」





真紘…なんか変わった。


悪い意味じゃなくて良い意味で。


なんだろう…


堂々としてるっていうかなんていうか。





『何難しい顔してるの?』


「えっ!?
そんな顔してた!?」


『彩葉って、えっ!?とかへっ!?ってよく言うよね』





可笑しそうに笑う真紘…


目を細めて楽しそうに…


そうだ!


笑顔が変わったんだ!


この前より明るく笑ってる。