その目には涙があった…


私が近づこうとすると、避けるように一歩下がった…




『わり、俺もう少し落ち着いたら帰るから』




それだけ言うと碧斗は反対方向に歩いていってしまった…


小さくなる背中をみつめるだけで、追いかけられなかった。




「どうして謝るの…」




いつもみたいに笑ってよ?


ねぇ…




私はそのまま道端に座り込んだ…-