彩葉が碧斗と行動を共にするようになった1ヶ月前から、俺は彩葉を眺める事しか出来なかった。
碧斗の行動に笑ったり、怒ったり…
表情を次々に変える彩葉を遠くからみつめてばかりいた。
『なら、奪いに来いよ』
『えっ!?』
その言葉に振り返った…
何言って…
奪うって…
『彩葉を先に惚れさした方が勝ちって事』
『勝負って事?』
『あぁ、単純だろ』
真っ直ぐ俺の目を見た碧斗…
なら、この勝負受けるしかないね。
『それって告白するのアリ?』
『アリ』
なら、早い者勝ちってわけね!
-真紘 side end-