前を歩く碧斗に追いつき、肩を並べて歩く。 私の頭ぐらいに碧斗の肩… もう付き合ってるフリをしてから1ヶ月が経とうとしていた。 フリと言っても、一緒に行動するとかであまり付き合ってる感は感じなかった。 『濡れてない?』 「大丈夫、でも碧斗が濡れてると意味ないよ」 見ると碧斗のブレザーが雨でびっしり濡れていた。 髪も少し濡れてる… また碧斗熱出したらやだよ。 私は碧斗の方に傘を持っていき、距離を縮めてくっついた。