気づけば子供が居なくなっていた。




夕日が真っ赤に染まった空をみつめた…





『俺達、もっと早くに出会えていたらな…』



「でも、今一緒にいるからいい。
これから一歩踏み出すから」





碧斗は小さく笑って私の前に立ち、手を差し伸べた…





『俺と一歩踏み出そーぜ』





差し伸べられた手は大きくて


温かくて


触れた瞬間涙が出た…