気になって聞いてみると、中学3年間ずっと同じクラスでたまに話してたくらいだという。
帰り道、碧斗に聞いてみると
『ん?浅井と?
いや、極たまに話したぐらいだけど?』
「そっか」
『それに中学の頃付き合ってたのは他校のやつだし、中学で仲いいやついねーよ?』
「他校だったの!?」
うわ、全然同じ中学の人かと思ってた。
私の驚いた反応を見て笑う碧斗。
目を細めて可笑しそうに
二人並んで歩く足元の影は、いつもより楽しそうだった。
『だって、俺に近づいたの居なかったし。
お前ぐらいじゃないかな』
そしてまた笑って私の隣を歩く。
歩幅が小さい私に合わせてゆっくり歩いてくれている。
優しいし良く笑う…
碧斗の髪が夕日に照らされて、少し茶色に見えた…