碧斗は私の目を見てこう言った。




“真剣に恋した事ある?”




と。


すぐに答えられなかった。


真剣…

そんな事考えたこと無かった。



「ない…かも。」


『だろ?』


「えっ!?」




だって雰囲気的に真剣な恋だったような…





『俺もまだない。
だからもうどうでもいい話し』





そう呟くように言った碧斗の表情は吹っ切れていた。


今度は夕日を見て笑っている。