実際のところ、まだ失恋を引きずったままだ。


未練を抱いたまま高校生活をスタートさせたくなかったはずなのに。


あれだけズバッと断られると思わなかったから、返って悲しくなった。


周りはみんな付き合っている…


だから急がなきゃ!なんて思ったのがいけなかったんだ。




《キーンコーンカーンコーン…》





そんな事を考えてるうちに、授業が始まってしまった。


ゆっくり顔を上げ、窓をちらっと見る…




今日は天気がいい。


あの空のように、私の気持ちも早く晴れればいいのに…。