-碧斗 side-



まだ彩葉と真紘が数学してるし…


俺、すねてんのか?


テーブルに顔を伏せて、彩葉をみつめる…


真紘に教えてもらって嬉しいのか、楽しそうに笑っている。


俺があいつを笑顔にしたいのに…


そう思って目を閉じていると、しばらくして彩葉の声がした。


俺の頬をつっつく彩葉…


ちょっとだけ意地悪して逆方向に顔を向けてみた。


すると今度は髪を触られた…




触られるたびにドキドキする自分がいる。




恋…ってやつなのか?






-碧斗 side end-